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イタリア・ルネサンス・ダンス③プリエ続き

みなさま、こんにちは。
今朝、ふと目を覚ましたら、なんだか東京にいる気分になっていて、
近所のスーパーに黒糖パンを買いに行こうかと思ってしまいました。
外を見ると、シトシト雨が降っていて、
東京と似たお天気だったんだな。。とがっかりしました。
さて、今日は、ルネサンスダンスの「プリエ」の続きについてです。
「プリエ」は、がに股になる事、ひざを曲げる事です。
15世紀から16世紀にルネサンスというひとつの華々しい文化が、
イタリアを中心に広がっていきました。
数年前、フランス・バロック・ダンスの会議で大きな話題となった、
プリエの位置はどこにあるか、という事が、
ルネサンスの世界でもあるとのことでした。
ブルーナは、小節頭の1拍目のちょっと前に素早く入れるプリエが
良いと言っていました。
分かりやすく言えば、3拍子の曲の3拍目は、プリエではなく、
プリエは、次の小節の1拍目に入る、ほんの一瞬前に入るもので、
次の小節の1拍目の用意だという事です。
準備運動をしている時、ブルーナが流してくれた
モンテヴェルディは、ルネサンスが終りを告げ、
バロック期に入るか入らないかに活躍した作曲家ですが、
アウフタクト(弱拍から始まる。)が含まれて作られていました。
小節の最後または、フレーズ終りに、音と言葉の「シメ」があって、
ニュートラルな状態です。
それを考えると、普通に「タン タン タン ウン」(セグイト)で、普通に歩いたとして、
動作は、プリエで終るのではなくて、
両足は、前後にあるものの、両足とも膝を伸ばして、
動作し終る、歩き終る=ニュートラルな状態になる事を意味しているのだと思います。
私は、このプリエは、吸気の瞬間と同じだと思うので、
プリエで終るのではなくて、プリエは、次の用意。。始まりだと思います。
プリエは、1拍に満たない、あくまでも次の動作の「兆し」を表しています。
言語で言うと、イタリア語やフランス語の冠詞の音だったり、
歌や楽器でいう呼気の一瞬だと思います。
ルネサンス時代のダンスから、
プリエの意味を次の動きの準備と考えていて、
そこに、糸を紡ぐような「間」となり、その繊細さや美しさを求める趣向が、
ヨーロッパには、脈々と流れているのではないかと思います。
そして、このプリエによって、頭の高さが変る。。
身長が低くなったり、高くなったりすることで、
ルネサンス・ダンスの美しさを表しているのでしょう。
もうちょっと続き。。。です。。^ ^+

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