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小児精神科で馬療法


パリから南に250キロくらい離れた、
シャトールー(chateauroux)という町にある、小児精神科病棟で、
ただ今実習中。
なんだか寒いと思ったら、週の初めに3℃となり、
雪やミゾレが降ってきてしまった。。
さぶ。。。
ここは、実施している多くの療法の中に「馬療法」(ポニー療法)があります。
週に1回、病院からマイクロバスに乗って乗馬クラブに出かけます。
ポニーちゃんの背中をきれいにブラッシングして、
それから鞍なしの背中に、子供が乗るのです。
赤ちゃんの時、呼吸器官切開をして、その穴が塞がったばかりの男の子7歳がいました。
生まれてから一度も声の出せなかった子が、
この時期、少しずつ声を出て、話しはじめていました。
「ルナ~、オセアン~!」(ポニーの名前)と叫ぶ姿が感動的でした。
看護士さんが、「もっと大きな声で、呼んであげてごらん!」と叫ぶと、
その子は、身体をめいっぱい折り曲げて、ポニーの名前を呼んでいました。
その看護士さんの目からは、涙があふれていました。
寒~い中、子供を乗せたポニーちゃんの手綱を引いて、
馬場をクルクル周る私、
自分が、馬になったみたいでした。。
看護士さんたちは、寒すぎるのか、
馬場のど真ん中で、固まっていました。

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